2006年公開のミュージカル映画。トム・アイン原作・作詞によるブロードウェイ・ミュージカルの『ドリームガールズ』が原作。
日本人にとってアメリカの文化背景の知識は疎いため、説明不足になりがちな作品のためおすすめ度をやや低くしたが、内容は完成度の高いものになっている。
前知識として……・デトロイトが米国の中でも黒人の比率が多い・音楽の世界も白人優位主義が先行しており、その社会に登場人物たちは反発している・ミュージカルのモデルとなったモータウンはメッセージ性の強い黒人音楽を、幅広く受容できるポップなものに変化させた
この3点を頭の片隅にいれば、アメリカ社会に疎い日本人も登場人物たちのセリフの意味を理解し、共感しながら楽しむことができるだろう。
伝説的な黒人女性グループスプリームスのメンバー、ダイアナ・ロス、メアリー・ウィルソン、フローレンス・バラードがモデル。メアリーの自伝“Dreamgirl: My Life As a Supreme”がベストセラーになり、『ドリームガールズ』としてブロードウェイで上演された。この舞台を映画化。劇中でのグループ名はザ・ドリームズで、メンバーはそれぞれディーナ・ジョーンズ、ローレル・ロビンソン 、エフィ・ホワイトに置き換えられている。
なんといっても魅力は豪華スターと、彼らの歌声だろう。俳優として知名度の高いエディ・マーフィ、世界の歌姫ビヨンセ、この映画でアカデミー賞を受賞し一躍有名となったジェニファー・ハドソンなど主役から脇までが豪華絢爛。その劇中歌の多くもさまざまな賞を受賞しており、一曲一曲が映画を抜きにした完成度を誇っている。
物語自体も秀逸である。黒人差別を抱えるアメリカ社会や、日々変化していく音楽業界という世界に飛び込んだ少女たちの、友情と葛藤、愛はその歌声とともに視聴者に語りかける。音楽の力というものを再確認できる作品でもある。
元データの書式(インラインプラグイン)を継承する
〔編集:SideBar〕
アクション?/ドラマ/サスペンス/ミステリー/ホラー?/コメディ?/学園/ラブロマンス/青春/エロス/SF?/ハードボイルド?/ヒューマン?/社会派?/戦争?/ミュージカル/ドキュメンタリー?/音楽?
ア行?/カ行?/サ行?/タ行?/ナ行?/ハ行?/マ行?/ヤ行?/ラ行?/ワ行?
総計:238 今日:1 昨日:0
〔テンプレート〕〔編集:MenuBar〕