50万本 のバックアップ(No.17)



50万本

2025年2月28日発売から3月31日までに1000万本売り上げたワイルズのその後の推移。
 
7月30日に公開された2026年第1四半期*1の決算カンファレンスコール資料より

2026年第一四半期.jpg

 

CEDECにおける辻本Pの表情や前倒しの原因と推測される。
なお、正確には3月31日時点では1010.8万本だったので47.7万本が正しい。

+  2025年通期の販売上位タイトル

2025年通期.jpg

 

ちなみにワイルズ分の売上はライズがある程度補ってくれた模様

 

リピートタイトルにおいては、今年2月発売のシリーズ最新作『モンスターハンターワイルズ』の販売本数は想定を下回ったものの、同シリーズの過去作『モンスターハンターライズ』が引き続き販売本数を伸ばしました。

 

メディアの反応

カプコン、業績絶好調にもかかわらず株価が急落

カプコンは7月30日、2026年3月期第1四半期の業績発表をおこなった。大幅な増収増益であったものの、同社の株価は大幅な続落を見せている。gamebizが伝えている。
 

 
一方で株価は7月30日の終値が4283円であったところから急落し、7月31日の始値は4000円台を割る3962円となった。業績が好調であったにもかかわらず下落を見せた背景として、『モンスターハンターワイルズ』の売上が要因とみられている。
 
カプコンは決算短信にて「リピートタイトルにおいては、今年2月発売のシリーズ最新作『モンスターハンターワイルズ』の販売本数は想定を下回った」と言及。同作は2025年3月末時点での累計販売本数が約1010万本と伝えられていたが、今回の業績発表を見るにそこから6月末まで3か月間での売上は約48万本。業績発表ではシリーズの過去作『モンスターハンターライズ』が販売本数を伸ばしたことなどにも触れられたものの、市場の懸念材料になったようだ。

 

実際の株価変動率
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カプコン「モンハン」失速、月1000万本→3カ月48万本 操作感改善期待

カプコンのアクションゲーム「モンスターハンターワイルズ」の販売が失速している。2月末の発売から1カ月で1000万本を売り上げる好調な出足を見せたが、4〜6月の販売本数は同社の想定を下回る48万本にとどまった。新規ユーザーを含めた幅広い層を発売直後に取り込んだ一方、ユーザーの厳しい評価がネットで拡散したことで、販売の伸び悩みにつながった可能性がある。

 

その他考察

第1四半期は4/1~6/30までだが、
■■■■が圧倒的に不評を達成したのが6/20、PCブレイク配信は6/30なので
第1四半期に限っては、これらの影響はそこまで大きなものではない(PC破壊騒動に至ってはほぼ無関係)と思われる。
恐らく発売直後に定価で突撃するロイヤリティ溢れる層が約1000万人であり、
そこから先はセールで激安になったら買う層が殆どなのではないだろうか。
(そのロイヤリティを築き上げたのは間違いなく過去作の功績ではあろう)
 
ちなみにワイルズがセールを行ったのは6/25で非常に速い時期となっており、
この時点で既にカプコン側は売上の急減速を認識していたと思われる。
なのにTU2でしょうもないナーフを繰り返すのは常軌を逸しているが
 
7/1以降は悪評、噂が広まった後の売上となるため、リピートはより悲惨になる可能性がある。

 

16万本

ワイルズの第2四半期の売上。
大方の予想通り悲惨なものとなったが…あまりの悲惨ぶりに闇の組織一同もドン引きだった。

 

2026年第2四半期.png

 

セール込みとは言え、ライズは+25.5万本なのでライズのほうが売れている

 

メディアの反応

モンハンワイルズ、半年間の売上本数で前作「ライズ」を下回る カプコンが上期決算で発表

 カプコンは10月29日、2026年3月期第2四半期累計(2025年4月1日〜9月30日)決算を発表した。売上高や営業利益、純利益はいずれも増収増益という好調な結果に。一方、2月に発売した人気ゲームシリーズ最新作「モンスターハンターワイルズ」の同期中の累計販売本数が21年発売の前作「モンスターハンターライズ」を下回る結果となった。
 
 決算資料によると、4月1日から9月30日までのワイルズの販売本数は63万7000本だった一方、ライズは同期間中に64万3000本の売り上げを記録。最新作の売り上げを超える結果となった。なお累計販売本数はワイルズが1074万5000本、ライズが1781万9000本となっている。
 
 カプコンは「2月発売のシリーズ最新作『モンスターハンターワイルズ』の販売に伴い、同シリーズの過去作『モンスターハンターライズ』が引き続き販売本数を伸ばした」と説明している。なおリピートタイトル全体の販売本数は2285万本を記録し、前年同期の1895万本を上回った。

 

リピート状況

2026年3月期第2半期カンファレンスコール資料によれば、
9月までのデジタルコンテンツ事業(ゲームのこと)の売上本数は23,852千本で前年同時期の20,025本から19.1%増加、
売上高は498億円で前年同時期の397億円から25%増収と好調な決算に見えるが、
この売上高は繰延収益が141億円含まれている

 

この繰延収益の大部分はワイルズを売り上げた際、無料アプデの未提供分を計上したものである事が以前に語られており、アプデする度に一部を売上として戻し入れている。
要するにこれ自体は2026年3月期中に実際に何かを売り上げた収益と言う訳ではない。

 

これを除外すると実態的な売上は357億円と前年より減収している事になる。
売上本数は増加しているのに減収、というのはつまり
「(大安売りしている)ライズなど過去作が売れたので本数は増加したが、(発売直後でまだ定価が高い)ワイルズが売れてないので減収している」
という状態を表していると考えられる。

 

ワールドが今年から販売本数上位に上がっていない事から既にリピート需要は食い尽くしたと考えられ、ライズがワールドと同程度に売れるかは不明、
ワイルズのリピートは当然期待できないという事で、モンハンシリーズのリピート戦略は非常に危うい状況にあることが予想される。
MRまたは次回作をワイルズで忠誠心が崩れ切った状態でヒットさせなければ今後の展望は暗いかもしれない。
ここまでの傷痕を残した連中が未だクビになってないのが不思議なぐらい

 

過去作との比較

単位:万本

作品発売日初週発売年度
通期
翌年度
第1四半期
翌年度
第2四半期
翌年度
第3四半期
翌年度
通期
ワールド2018/01/26500790
(+290)
830
(+40)
1000
(+170)*2
1100
(+100)
1240
(+140/計+450)
ライズ2021/03/26400480
(+80)
700
(+220)
不明800
(+100)
890
(+90/計+410)
ワイルズ2025/02/278001010.8
(+210.8)
1058.5
(+47.7)
1074.5
(+16)
 

 
2025年3月期の決算で使われた資料を見ると
ワールド、ライズ共に発売翌年度は通期で400万本程度売り上げており、
ワイルズもこのぐらい、またはやや少なめに見積もっても300万本程度は想定していたのかもしれない。
しかし第2四半期を過ぎても1/4にすら達しておらず、
さらにワールドやライズと異なり後発PC版発売等の伸びしろが無く、
圧倒的に不評、やや不評でこれからのリピートが絶望的なのが痛いのかもしれない。

 
+  参考資料一覧
 

その他

MRの初動売上
MHW:I 250万本(発売時ワールドは1310万本)
https://www.capcom.co.jp/ir/news/html/190913.html
 
MHRise:SB 200万本(発売時ライズは1000万本)
https://www.capcom.co.jp/ir/news/html/220705.html

 

関連項目

圧倒的に不評
辻本良三
藤岡要
徳田優也
40億円
モンスターハンターは2000万本、3000万本売るのは当たり前ですが





*1 4月1日から6月30日まで
*2 PC版が8/10に発売