調和
ワールドから登場した、モンハンのテーマらしき概念。
登場人物達が多用するが、具体的に何を指すのかは分からない。
ゲームの都合上、目の前のモンスターを狩ることでストーリーが進むため、
調和とは取り敢えず狩ることなのではないか?とプレイヤーにはネタ混じりに解釈されている。チェスト調和!
ワイルズにおいても登場人物が調和を口にする場面があるが、やることは同じである。
ハンター(人類)が生きるために狩るという以外にも動物愛護や自然保護的なテーマ性を持たせたいものと考えられるが、
自分達の都合を誤魔化しているかのように見えてしまっている。
アイスボーンでは特に顕著で寒冷化に伴う食糧難で調査中止の瀬戸際に追い込まれた時、
「俺達もその生態系の一部じゃないか」「足掻くぞ、生態系の一部となる」と言い出し自分達の行いを詭弁で全て正当化して調和した。
ワイルズ発売前に突然投稿された映像でも、強調されるどころか古くからハンターを定義する言葉とされているため、一切言及されていなかった概念をいきなり聞かされたシリーズファンは困惑した。
折に触れて企画を出していたのですが、ずっとボツになっていた。
「海中の生物がクジラを分解し尽くすのに10年かかるなら、もしも古龍のそのような場所があるとしたら、分解者の生態系はどうなるんだろうか」と想像していたそうだ。
「折に触れて企画を出していたのですが、ずっとボツになっていた。自分がディレクターになったので、これを中心に据えてみようと(笑)」と冗談めかしながら語る徳田氏だったが、
その本気度が見て取れる、自作のイラスト入り資料(上の写真)を初公開。オートシェイプ機能でモンスターを描き、プランナーやデザイナーに説明するためのものということで、「いちばん恥ずかしいやつを持ってきました(笑)」と照れた表情を見せた。
当初は死期を悟ったゾラ・マグダラオスと、それを呼び寄せる瘴気の谷の主という2体で考えていたが、プレイヤーの前につねに出てくる存在として、そのエネルギーを狙うネルギガンテの元ネタが生まれたのだそうだ。
この世界には古代竜人などもいて、彼らはある種達観しているが、ハンターは「調和をもたらすのがハンターで、この三角関係に調和をもたらすのだ」という考え持っている……という世界設定をスタッフにプレゼンしたという。
この世界観をもとに、『モンスターハンター:ワールド』のストリートや設定は生み出されていったのだ。
初代モンハンのプロローグ
後の世の者は、この荒々しくも眩しかった数世紀を振り返り、こう語る。
大地が、空が、そして何よりもそこに住まう人々が、
最も生きる力に満ち溢れていた時代であった、と。
世界は、今よりもはるかに単純にできていた。
すなわち、狩るか、狩られるか。
明日の糧を得るため、己の力量を試すため、
またあるいは富と名声を手にするため、人々はこの地に集う。
彼らの一様に熱っぽい、そして
いくばくかの憧憬を孕んだ視線の先にあるのは、
決して手の届かぬ紺碧の空を自由に駆け巡る、
力と生命の象徴──飛竜たち。
鋼鉄の剣の擦れる音、
大砲に篭められた火薬のにおいに包まれながら、彼らは
いつものように命を賭した戦いの場へと赴く──。
余談
コンコルド効果で有名なコンコルド(仏:Concorde)は調和という意味を持つ同単語に由来している。
対応する英単語はConcord。