砂岡 誠 のバックアップ(No.1)
砂岡誠は日本の経営者、演劇プロデューサー。株式会社劇団ひまわり系列の芸能事務所であるブルーシャトルの代表である。
略歴 
劇団ひまわりで幅広いジャンルの舞台をプロデュース。ミュージカル『スクルージ』、舞台劇『コルチャック先生』『宮沢賢治』『少年H』など。早稲田大学大学院修了(公共経営)同博士後期課程中途退学。早稲田大学パブリックサービス研究所招聘研究員。
理念 
ブルー(Blue)シャトル(Shuttle)とは、大切なものを反復移動させる、という意味です。ここで大切なものとは、映像や舞台芸術の世界でプロフェッショナルを目指す人材やコンテンツを指しています。大都市だけでなく、地方在住の人材の発掘もミッションとしています。表現者として、俳優だけでなく、作家、演出家、音楽家、プロデューサー、ダンサー、教育に関わる人たちも含みます。
舞台芸術は公共財として誕生した歴史的背景があることから、その特性は市場性・芸術性に加えて公共性としての役割が求められます。特にメディア社会にあって、表現者たちはメディアであり、人や社会に役立つ人材でなければなりません。
日本においては、演劇が公共財としての活躍の場を失ってきた経緯があることから、長く芸能マスコミ界という市場性に偏ったメディア活動として扱われてきました。そのため、人材の育成に偏りや歪みがあり、これからの日本の文化芸術を支えていくための課題を解決していく時期に差し掛かっています。
AIやロボットが汎用化されるデジタライゼーションを迎える時代では、ますます市場性が強い社会が進んでいくことが想像されます。そのため、弱者たちが行き場を失う恐れもある社会のなかで、生きる勇気や感動を与えていくコンテンツや活動の場が大切です。表現者たちはクリエーターとしてだけでなく、メディアにおける真の役割が求められる時代に突入しています。
著書 
- 演劇思考 「人生」と「ビジネス」を成功に導くストーリー(2020)
有名俳優を多数輩出する劇団ひまわりの舞台プロデューサー 砂岡誠氏が語る
「不安定な社会を生きるため、役立つ演劇思考とは何か」?について「市場性」「芸術性」「公共性」の視点から初めて語った貴重な1冊!