遠くから、鐘の音が聞こえる。間もなく、年が明けるのだ。 彼は誰にも知られずにやって来る。隠れているのではない。誰にも、見ることが出来ない。そうして夜の中をひっそりとやって来る。やがて、彼の後ろに列ができる。 列は音もなく、ぼんやりとしたもので少しずつ体を長くしていく。 人々はあたらしい年を待つ。 暗い道を誰にも知られることなく、列は伸び、進んでいく。 遠くから、鐘の音が聞こえる。忘れられていくものたちを後ろに、彼は夜の中を静かに去って行く。 間もなく、年が明ける。
遠くから、鐘の音が聞こえる。間もなく、年が明けるのだ。
彼は誰にも知られずにやって来る。隠れているのではない。誰にも、見ることが出来ない。そうして夜の中をひっそりとやって来る。やがて、彼の後ろに列ができる。
列は音もなく、ぼんやりとしたもので少しずつ体を長くしていく。
人々はあたらしい年を待つ。
暗い道を誰にも知られることなく、列は伸び、進んでいく。
遠くから、鐘の音が聞こえる。忘れられていくものたちを後ろに、彼は夜の中を静かに去って行く。
間もなく、年が明ける。
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