「えー、フラクタル、フラクタル、フラクタルと言うと、あれ、あのフラクタルですか。あいやいや、存じております存じております、ドンと来いフラクタル。あなたの役に立つのならフラクタルの一つや二つ、ねえ、いやこっちの話。フラクタル、あれはね、あれだ、いいですね、とてもいい、好きです。うん、大好き。寝ても覚めても、家でも外でもフラクタルだらけてもんで、人生はフラクタル、また人間自体がフラクタル的な存在なのではと思い日々暮らし、私自身がフラクタルになるんじゃないかてくらい大好き。アレなんで速記なんか、小説か何かに使う、このまま、私を、参ったなイヤこっちの話、少し読ませて貰っていいですか。なんだか私フラクタルばかり言ってますね。何、それも書くんですか。ははあ、「なんだか私フラクタルばかり言ってますね」と。えええ、まだですか。「なんだか私フラクタルばかり言ってますね。何、それも書くんですか。ははあ、「なんだか私フラクタルばかり言ってますね」と。えええ、またですか。」て、また「なんだか私フラクタルばかり…
いやもう止めておきましょう、この話はなかったことに。このままじゃあ私、本当にフラクタルになってしまいそうだ。」