空虹桜/まだ生きてるという凡ミス
Last-modified: Sun, 04 Jun 2023 23:14:11 JST (598d)
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閃きはいつも安直で、悔しいほどに自分は天才じゃないと思い知らされる。天才でありたいわけじゃなく、普通に毛が生えたようなもののことぐらいわかっているけど、でも、このやるせなさはなんだ?
ごめん。見栄張った。普通より下です。下の下てはないけど、下の上と言うほど身の程知らずじゃないつもり。って、誰に見栄張る必要あるんだ?単なる自省なのに。
なんで生きてるんだろう?とたまらなく思うこのご時世。世界の分断とかにちっとも無関係に孤独で、営業成績も給料も上がらない。金持ちが秒で稼ぐ金額は俺の年収より多い。好きな人は冷たい。
みんなに愛されたあの人やあの人の代わりに、俺が死ねば良かったのに。
金曜の夜はいつもそんなことを考えてしまうから、家で悪酔いする。
いいことないかなぁ。
最近の口癖なのに、言えば言うほど遠のく気がする。みんな自分より幸せに見えて、惨めさだけが増す。歯に野菜が挟まって取れない。
※初稿につき、最終稿はこちら。
ジャンル
リアル、日常、生命、ルッキズム、経済?、俺、COVID-19
カテゴリ
この話が含まれたまとめ
評価/感想
初出/概要
書き下ろし
執筆年
2020年?
その他
超短編朗読会「てんとう虫の呪文Podcast」Season3
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