海音寺ジョー/パステルカラーの神様
Last-modified: Thu, 15 Oct 2020 23:20:35 JST (1077d)
読む 
固茹ででなく、半熟でもない、その中間ぐらいの卵を「九熟卵」と名付けよう。九割ぐらいは固まった、一割ぐらいのコアだけ熟した卵、の略だ。
『それって無理くないですか?九割がた熟じゅくの卵だって、とる人いるんじゃない?』
ぼくの中のへそ曲がりが意見してくる。とはいえ、ぼくがそう名付け、殻を割ったらほぼ固卵だったことが何十年何百年と続けば、ぼくの意図した通りのネーミングってことになるんじゃない?だからもう、これはこれでいくさ。
卵の横にはキャベツの千ぎり、ゆっくり蒸し焼きした鶏旨肉。プチトマトも添える。始祖とバナナのスムージーも。パンを買い忘れてたことに気づく。
ジャンル 
カテゴリ 
この話が含まれたまとめ 
評価/感想 
初出/概要 
超短篇・500文字の心臓 / 第178回競作「パステルカラーの神様」 / 参加作
執筆年 
2020年?
その他 
Counter: 308,
today: 1,
yesterday: 0