よもぎ/落ちる!17
Last-modified: Thu, 25 Jun 2020 00:41:13 JST (1004d)
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赤い毛糸玉が僕の足下へ転がってきた。
拾いあげると錆びた鉄の匂いがしてDNAの螺旋がほどけてしまった。
仕方がないので僕は君の赤い星を見ながら夜空にスケッチする。
とろりと広がる銀河と赤い螺旋の混ざり毛糸で、僕は僕によく似た火星人を編んだ。
とても素敵にできたので、逃げられないように小指と小指を赤い糸で縫い合わせた。
そしてふたり手に手をとって太陽に向かって飛び下りる。
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この話が含まれたまとめ 
評価/感想 
初出/概要 
超短篇・500文字の心臓 / 第30回競作「落ちる!」 / 参加作
執筆年 
2003年?
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