よもぎ/密室劇場3
Last-modified: Fri, 28 Aug 2020 00:51:11 JST (1122d)
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いいかい?イイヒトだ。演れるね?笑顔で受け取って「ありがとう」。申し訳なさそうに「すみません」。そうそう。うまいうまい。ブラボー。
ボクはボクの中からボクを操る。ボクは笑いたくもないし、なぜ謝るのかもわからない(キカイ仕掛けにウゴくだけ)でもみんなはボクにそうしてほしいと思っている(ボクにはナンデモわかるノデ)だからボクはボクを操って期待どおりに動かしてやる(ホントのボクは生きてナイ)ただボクは、ボクのカラダをこの世の末席から眺めては、時折ひからびた拍手を打ち鳴らして、カラッポのカラダにきしきしと鳴り響くのを聴いている。
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この話が含まれたまとめ 
評価/感想 
初出/概要 
超短篇・500文字の心臓 / 第35回競作「密室劇場」 / 参加作
執筆年 
2004年?
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