まつじ/二人だけの秘密15

Last-modified: Mon, 14 Dec 2020 23:34:17 JST (316d)
Top > まつじ > 二人だけの秘密15

読む Edit

カッちゃんとぼくは二人で博物館に行ったのだけど、「さわらないでください」って書いてあった恐竜の骨にぼくはついつい触ってしまって、そしたらなんか変な音がして骨がぷらんてなって、どうしようって横を見たらあわててカッちゃんがそれを直そうとしたんだけどやっぱりだめで、結局骨が一本ゴトンて落ちちゃって、立て続けに尻尾の方がガラガラ崩れた。近くに人はいなかったんだけど、「げ。」って、一瞬顔を見合わせてから、カッちゃんとぼくは走って博物館を逃げ出した。

ぜーぜー言いながら

「きょうりゅうのほね、こわしちゃったね。」ってぼくが言ったら、カッちゃんは

「どうせホンモノじゃないからいいんだよ。」

「え?そうなの?」

「そうなんだよ。それに、おれたちがやったなんてわからないだろうし。だれにもいうなよ。」

「いわないよ。ばれたらやだもん。」

走ったから二人とも汗をかいていて、それからカッちゃんとぼくは、なんだかめちゃくちゃ青い空の下で、「あちーあちー」て言って、恐竜の骨のことなんか忘れたみたいに、夏休みの宿題とかどこに遊びに行くかとかの話をして、さっき買ったアイスを食べながら並んで歩いた。

ジャンル Edit

少年博物館?恐竜?アイス?

カテゴリ Edit

超短編/ハ行

この話が含まれたまとめ Edit

すぐ読める

評価/感想 Edit

初出/概要 Edit

超短篇・500文字の心臓 / 第40回競作「二人だけの秘密」 / 参加作

執筆年 Edit

2004年?

その他 Edit

Counter: 82, today: 1, yesterday: 0