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Last-modified: Mon, 17 Apr 2017 11:05:45 JST (2556d)

長戸大幸(音楽プロデューサー)

『掛布と31匹の虫』掛布雅之

「野球選手ソング」の王道ともいえるウグイス嬢の選手コールイントロから始まる、ほぼ全編棒読み状態の掛布の歌声が素晴らしすぎる一曲。

歌詞もブッ飛んでいて、なぜか掛布がひたすら謝罪するというもの。1番は打ち崩した相手投手に、2番は凡打した際のファンに、3番は自らのファインプレーでアウトにした相手打者に、最後は相手チームの監督に謝り続ける。

サビの決めゼリフは「♪ごめんして」。脱力感あふれるこのフレーズと、すべての感情を封印したかのような抑揚のない歌唱のコンボは一度耳にしたら頭から離れない。ちなみに企画構成、作詞はマンガ家のはらたいら、作曲はZARDや大黒摩季の生みの親であるレコード会社「ビーイング」の長戸大幸(だいこう)。

『果てしない夢を』ZYYG、REV、ZARD&WANDS featuring 長嶋茂雄

93年リリース。当時、飛ぶ鳥を落とす勢いだったビーイング系ミュージシャンの夢のコラボに、何をどーすればこーなったのか、同年より巨人軍監督に復帰した長嶋茂雄がフィーチャリングされた、よくわからないんだけどスゴすぎる一曲。

約5分の歌のなかで、ミスターの登場パートは3分36秒からの13秒間のみだが、その13秒で全部を持っていく衝撃の歌唱力は必聴。ちなみに僕はこの曲で初めてフィーチャリングという言葉が「客演」の意味であることを知った。